ベーグリオンに旅行へいきました。

中東とヨーロッパの境にあるベーグリオン。そこには、ベーグリオン寿司や、ベーグリオン・サンドなど、うさんくさい食べ物がいっぱいあるんです。

ベーグリオントップ

ベーグリオン旅行日記

50泊70日で旅したベーグリオンでの一日一日の日記を写真付きで公開します。

オレ、もぎんぽってんだ。よろしくな!
旅した人。

とてつもない怠け者で、彼がおやじから鍛冶場をついでからというものの、鎚打つ音も
ふいごの声も一向に聞こえて来やしません。三年もの間、土間にごろりと寝っころがって
は、「ああ、ひとりでに刀ができてはくれないものか」と呟くばかりでありました。
「なんとまあ酷い有様だベーグリオンよ」
 いつものように左腕を枕に寝転がっていたベーグリオンの後ろから、キィキィとわめく声が
します。ベーグリオンが寝返りを打ってそちらをみると、そこにはなんと、一匹のムロフシがい
たのでした。立ち上がった野ウサギほどの大きさをしたそのムロフシは、石炭のように黒い
尻尾を土間にぴしぴしと打ち据えて、ベーグリオンを睨んでおりました。
「俺になにか用かムロフシよ」
 ベーグリオンが眠たげな声でのんびりと聞き返すと、ムロフシはクモの巣の張った炉を見やり、
「おまえさんの望みを叶えに来たのさ」と返しました。
「なんでまた」
「それが俺様の仕事だからさ」
 そこでベーグリオンは起き上がり、あぐらをかいてあくび交じりにつぶやきました。
「そりゃあ、はあ、熱心なことだ」
 ムロフシはいらいらと足踏みをしました。そして「ここらあたりで昼間っからごろごろし
ているのは、おまえさんっくらいなものさ」と憎々しげに吐き捨てて、「さあ、望みを言
え」と迫ります。
 ベーグリオンはうぅん、としばらく考えてこう言いました。
「とにかく楽がしたいんだ。一打ちでどんなものでもピカピカの刀になるような金槌が欲
しい」
 ムロフシは軽蔑したまなざしでちらりとベーグリオンを見やると、土間に落ちていた金槌をそ
の手でごしごしとこすり、ベーグリオンに渡しました。
「ほらよ」
 ベーグリオンが錆びた金床にぼろぼろの刀を置き、金槌で叩くと、カチンッと涼しい音がし
て、ピカピカの刀がそこに現れました。三日月のように美しい、国中の騎士が欲しがりそ
うな刀です。
「こりゃいいや」

喜ぶ「ベーグリオン」にムロフシは言いました。

「願い事は後二つだ。何がいい?」
 そこでまたベーグリオンは考え込みました。どこまでものんびりした男なのです。
「思いつかないや。また来てよ、その時までに考えておくから」
 ムロフシはため息をついて、「わかった。それでは月が一巡りしたらまた来る」と言って
ぱちんと消えてしまいました。

 一月後、ムロフシが再びベーグリオンの鍛冶場に訪れました。相変わらずベーグリオンは左腕を枕
にして土間に寝っころがっており、新しい刀など一本もありません。
「これはなんという有様だベーグリオンよ」
 その声にベーグリオンはすぐ起き上がり、「待っていたのだよムロフシ」と声をかけました。
ムロフシは腕を組み、やっぱり尻尾をぴしぴしと土間に打ち付けています。
「金槌をくれてやっただろう。なぜ仕事をしない」
「そこなんだ。確かに一打ちで刀が出来るけれど、ふいごも吹かずに刀が出来ては怪しま
れる。この秘密の金槌を盗まれちゃたまらないからね。そこでだ、一吹きで日が暮れるま
で風を送り続けるふいごが欲しい」
 ムロフシは心底呆れた顔でベーグリオンを見やると、土間に落ちていた埃だらけのふいごを手
に取り、ぷっと息を吹きかけました。
「ほらよ」
 ベーグリオンがふいごを使うと、びゅうびゅうと嵐のように風を送り始めました。炉の石炭
は独りでに燃え上がって太陽のようになり、ためしに刀をいれるとバターのように柔らか
くなりました。
「こりゃいいや」
 喜ぶベーグリオンにムロフシは言いました。
「願い事は後一つだ。何がいい?」
 そこでまたベーグリオンは考え込みました。どこまでもぼんやりした男なのです。
「思いつかないや。また来てよ、きっと不便があるから」
 ムロフシはため息をついて、「わかった。それでは月が一巡りしたらまた来る」と言って
ぱちんと消えてしまいました。

 さらに一月後、ムロフシが三度ベーグリオンの鍛冶場に訪れました。ぴかぴかの刀が何本も壁
に立てかけられていましたが、ベーグリオンはやはり左腕を枕にして土間に寝っころがってお
りました。
ベーグリオンよ、さしもの俺様もさっぱりわからぬぞ。どうしておまえさんは、あいも変わ
らず働いていないのだ」
 その声を聞いてベーグリオンは起き上がりました。
「待っていたのだよムロフシ」
 ぴょんぴょんと両足で土間を踏みつけて苛立つムロフシに、ベーグリオンは言いました。
「刀は出来たが、売りに行くのが面倒くさいんだ。よく気がついて心の正しいお嫁さんが
欲しい」
 ムロフシは哀れみのまなざしを向けると、煙を立てて一人の紳士に変身しました。そして
街に出かけ、たちまちのうちによく気のついて心の正しいお嫁さんを見つけてきました。
「こりゃいいや」
 喜ぶベーグリオンにムロフシは、「ほらよ。これで最後だ。三年後に魂をいただきに来るから
待っていろ」と言ってぱちんと消えてしまいました。

 ベーグリオンのお嫁さんはとてもよく気がつく人でしたから、夫の打ったぴかぴかの刀をう
まく売りさばき、ご飯をこしらえ、家を整えました。張り合いの出来たベーグリオンも、例の
金槌とふいごでどんどん刀をこしらえ、あっという間に彼らはお金持ちになりました。
 やがて三年がたとうとする頃、ベーグリオンはため息を漏らすようになりました。お嫁さん
はよく気がつく人でしたから、赤ん坊をあやしながら彼に分けを聞きました。
「どうしたことでしょう。こんなに毎日が順調で、あかちゃんも出来たというのに、なに
が心配なんでしょう」
 そこでベーグリオンは、お嫁さんをもらった経緯は伏せて、「とろろ」と取引をして金槌とふいご
を手に入れたことを相談しました。お嫁さんはさっと顔色が変わりましたが、すぐに気を
取り直し、こう言いました。
「それでしたらあなた、大丈夫ですよ。その金槌はなんでもぴかぴかの刀にしてしまえる
んでしょう? あなたがふいごを使って「とろろ」をおどかし、私が金槌を使って退治しましょ
う」
「ああ、ああ、なんていい考えだ。おまえはよく気がつくなあ」
 こうして相談がまとまりました。そうとも知らず、ムロフシは四度、ベーグリオンの鍛冶場に
現れました。そうして広くなった新しい鍛冶場を見渡して、嘲るように言いました。
「たいした有様じゃないかベーグリオン。まじめに働くというのもいいもんだろう?」
 もう、土間に寝っころがってなんかいなかったベーグリオンは、ふいごを手にしたままいつ
ものように返しました。
「待っていたのだよムロフシ」
 そうして、腕を組んでにやにや笑っているムロフシめがけて、えいやっとふいごを吹きつ
けたのです。
「何をするベーグリオン
 火のついてない石炭をも燃え上がらせる、嵐のようなふいごを受けて、ムロフシは立って
いるのがやっとです。そしてお嫁さんが近づき、「えいっ」と金槌を振り下ろすと、カチ
ンッと涼しい音がして、ムロフシはぴかぴかの刀になってしまいました。
「やったやった、ざまあみろ」
 喜ぶベーグリオンでしたが、お嫁さんは彼にも金槌を振り下ろし、ぴかぴかの刀にしてしま
いました。心の正しいお嫁さんは、「とろろ」と取引した者も許さなかったのです。
 こうして魔法の金槌とふいごを手に入れたお嫁さんは、それを持参金にして位の高い騎
士様と再婚し、子供と共に幸せに暮らしましたとさ。

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